COLUMN

ニガツノコト’23

二月だってさ。ネガティブなことは書かないでおこうと思っても、この話題になるとどうしてもネガティブにならざるを得ない。

花粉症の話だ。
新国同期の親友、岩男くん曰く「花粉症じゃない、花粉病だ!」らしい。
この言説は彼が何年も前から提唱していることを僕は知っているので、もしも政府ないしは厚生労働省がこの名称を使いたい場合は彼に許可をとってほしい。(とか言いつつ、岩男くんよりも前に提唱している偉い学者さんはいそうだな⋯なんて)

僕は二月一日から花粉症の薬を飲み始めた。
正直、一月末には花粉の気配を感じていた。でも薬を飲まなかったのは「いやいや、まさか一月から花粉症になってたまるか」という謎の決意と「これは花粉じゃなくて、シンプルに目がかゆいだけだよ」と自己催眠をかけていたからである。

無駄すぎる。

ここ数年、花粉症の薬を頂いている病院があって、僕は毎年二ヶ月分のお薬を頂く。
普通は一ヶ月分しか貰えないことが通例じゃないかなと思うのだけど、僕はお医者さんに対してひたすら下手に出て「なんとか二ヶ月分もらえませんかねえ」ということを毎年やっている。
だってそうじゃない?花粉が一番しんどい時期にどうしてわざわざ外に出て、病院まで行って薬をもらいにいかなければならないのだ。どうして病院に行く道中で体調を悪化させなければならないのだ。
だからお医者さんに対してひたすら下手に出る。

近年はお医者さん、いやお医者様も分かってくださったらしく

「今年もすいませんが⋯」

と言っただけで二ヶ月分を用意していただけるようになった。感謝。

そんな花粉のオンシーズン。
関東花粉の発信源になってそうな埼玉県の熊谷まで宣材撮影をしてきた。
夜23時から朝5時までの約6時間。ひたすらに写真を撮られ続けた。本当にありがたかった。付き合ってくれた友人たち、そして貸してくださったスタジオ様に感謝である。

でも花粉の猛威はしっかり襲ってきた。
23時から5時なんて普段は寝ている時間。薬を飲んで寝てしまえば花粉に襲われることはないものの、目をばっちし開けて撮影し続けるわけである。
スタジオが室内であるとはいえ、花粉の炎症が回復するであろう睡眠時間を削って撮影しているわけだ。
さらに眠気による瞼の物理的な低下も襲いかかってくる。

撮影開始時の写真と終了間際の写真を見比べると瞼の腫れぼったさが違うし、疲労感が表情に溢れている。
どの写真がどの時間帯に撮ったものか、ぜひこのHPに散りばめられた写真を見てジャッジしていただきたい。

そしてこの二月、初めての経験をした。
アイドルライブの映像撮影、そして編集である。

これまで経験してきた映像撮影は仕事でもなければ、一発勝負でもない。失敗したと思えば何回でも撮り直せば良いし、撮った結果良くないと判断すれば表に出す必要もない。プレッシャーゼロの撮影である。

しかしアイドルライブは違う。一発勝負。
撮影に失敗したからと言って「もう一回、同じ曲歌って」なんてお願いできるわけがない。

まさに手に汗を握りながらの撮影になった。
誰にでもスタートの瞬間、初めての経験というのはあるし、それを経験させてくれた【水花】の皆さんに本当に感謝である。

撮影も編集も不慣れなことに変わりはないが、間違いなく少しずつは経験値を溜めることができている。
実際にライブを撮影していて『意図ある撮影』の楽しさと難しさを実感できて本当によかった。もし良ければ見てもらえたら嬉しいです。


花粉に負けず、一歩一歩前へ前へ。
楽しいことは全部やる。自分が楽しいと思ったことを信じる、そんなニガツノコト。

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